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ご存知ですか?危険な指輪があることを|社長コラム③


リングカッターを使ってカットします。

こんにちは!社長の谷口です。


みなさまは指輪が抜けなくなった事はありますか?


ごく普通の指輪カットであれば、当店では無料サービスで行っている位、簡単な事です。


抜けなくなるとリングカッターを使いカットするのですが、中にはカット出来ない金属の指輪があるんですよ。


指輪が抜けなくなることありますよね。

先日、お客様が指輪が抜けなくなったとご来店されました。


その方は、販売店や宝石店、病院や消防署などでも断られ、最後に当店へ来店されたとの事…。

「それは大変でしたね。」と、早速リングカッターを使い、カットしようとしたのですが、カットするどころかかすり傷すら付きません。

これはカット出来ないとの結論に達し、翌日にもう一度ご来店いただくことに…。


その間協議し、使用されている金属が一見プラチナのようなのですが、実は他の金属だろうと、もしかしたらタングステンかもしれないと言う事になりました。そこで工事現場で使うような大型のニッパーを用意して、指に傷が付かないように何重にもカバーをして切る事となりました


しかし、それはカットするのではなく、指輪を破壊する事でした。破壊された破片が四方に飛び散り、かけらがお客様の防御ゴーグルに当たる程でした。今回は細めの指輪だったので、運よく破壊することができましたが、厚めの指輪だと、カットできなかった可能性が高いでしょう。

抜けない指輪の正体はタングステン

これは一つの例ですが、金やプラチナ、銀の指輪はカットすることはそんなに難しい事ではありません。

しかし、アクセサリーの中にはどのような金属が使用されているか分からないものも多くあります。ちなみに、タングステンはラテン語で重たい石という意味ですが、比重は純金と同じ、重さは鉄の2.5倍、鉛の1.7倍。溶解度は鉄が1500度、タングステンは3380度。硬度はルビーサファイヤと同じ、ダイヤの10に次いで9です。


気軽に買えるアクセサリーの中にはこのような難解なものもあります。購入する場合はデザインだけでなく素材も確認するようにすると良いでしょうね。もちろん気軽に買うのは悪い事ではありません。販売店が処理できれば良いのですが、残念ながら売るだけのお店がほとんどです。売る側にも責任の取れる売り方が必要なのかもしれません。


私共、谷口宝石といたしましても、指輪の素材は 資産価値の高い金やプラチナの指輪がおすすめです。金やプラチナでしたら、リングを切断した後にサイズ直しをすることもできますし、ご不要な場合は売却することもできますからね。


一つの知識として覚えておかれると良いかもしれません。




谷口宝石社長 谷口尚文






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