プラチナのように白銀色に輝くホワイトゴールド。
金にパラジウムという金属を混ぜて白っぽくし、さらに「ロジウム」という金属で表面をコーティングすることでプラチナのような色合いを表現しています。
プラチナは重く、ホワイトゴールドは少し軽いのが特徴ですが、見た目はほとんど同じ。
谷口宝石にジュエリーをお持ちになるお客様も「白いからプラチナだと思ってた…!」と仰る方が少なくありません。
でも、見た目が一緒なら「プラチナ」でいいのでは?
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
ホワイトゴールドが人気の理由は主に2つ――歴史と価格です。
紀元前、古代エジプトの時代から「宝飾品」として愛されてきた金に比べて、プラチナの歴史は非常に浅く、19世紀ごろまであまり歴史に登場することはありません。
20世紀初頭、アールデコ期のジュエリーやカルティエが好んでプラチナを使ったことで、ジュエリーの素材として地位を得ましたが、所詮は新参者です。
そのため、欧米ー特にヨーロッパでは、その長い歴史ゆえにジュエリーといえば圧倒的に「金」が主流です。「ホワイトゴールド」の技術は1895年頃に実用化され、現在に至るまで、銀のように変色しない「白いジュエリー」として愛されてきました。
日本やアジアではジュエリーとして非常に人気のプラチナですが、実は海外では自動車などの工業製品に使用する「工業製品用の金属」だと思っている方も少なくありません。
次に価格。
日本での人気の理由はこちらが大きいといえます。
現在、金は1gあたり4,900円前後、プラチナは3,000円前後を推移していますが、2005年ー2015年頃、プラチナが非常に高騰した時期がありました。
プラチナのピークは2008年。なんと1gあたり、7,589円の過去最高額を記録します。一方、金は同時期、2,900円前後を推移していました。
この価格はもちろんジュエリーにも強く反映されます。
プラチナが高く、金が安いこの時期に人気となったのが、プラチナと同じ美しい白銀色と高級感を持ちながら、着け心地は柔らかく、価格はお手頃な「ホワイトゴールド」でした。
残念ながら現在は、金とプラチナの価格が逆転しまったため、「価格のお得感」はあまりなくなってしまいました。ですが「プラチナよりも軽い感じや着け心地が好き」というお客様はたくさんいらっしゃいます。
ホワイトゴールドを長く使うためには取扱いに少し注意が必要です。
次回はホワイトゴールドのお手入れや修理について、ご紹介したいと思います。
「プラチナが高騰していた当時、ホワイトゴールドをたくさん買ったよ」という方はいらっしゃいませんか?金の価格が値上がりしている今が売り時かもしれません。
宝石箱にもう使わないホワイトゴールドのジュエリーが眠っていましたら、ぜひ谷口宝石までお持ちください。査定は無料ですので、お気軽にご相談くださいませ。
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